Lifetime|クリスチャン・ボルタンスキー

クリスチャン・ボルタンスキー(Christian Boltanski)の『Lifetime』展を観に、長崎まで行ってまいりました。東京へは絶対に行きたくなかったのと、なんといっても長崎っていうのが、ちょっとした風情を感じませんか?単に、長崎のB級グルメ大好きだってのもあるんですが。

また、ダメ元で送ってたアーティスト・トークに当選したので、行くしかないでしょ。

なんでまた、そんなに行きたくなったかというと、既に展示に行った友人たちの評判がすこぶるよかったのと、なんといってもコレ!コレですよ。キチ〇イじみてる!

パリ郊外の老芸術家、プロギャンプラーと寿命賭けた「悪魔のゲーム」』(AFP:2009年11月)

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自分のアトリエでの24時間を常に撮影しつづけてオッケーだよ、んでもって、それをオーストラリアのタスマニア島の洞窟で延々と生中継だよって!ボルタンスキー氏は、長生きすればするほど黒字、早めに三途の河を渡ってしまえば赤字。

こんな作品誰が買ったの?って話なんですが、買う人いるんですね…

賭博で大富豪になった、デヴィッド・ウォルシュ(David Walsh)氏。プロ・ギャンブラーって言うとロクデナシな感じですけど、この人なんなら数学者なんだって。騙されないで!パチプロとかね、そういうレベルの話じゃないってハナシ。(野外フェス嫌いですけど、コレは行きたいね)

もちろんこれも展示されてました(録画だけど)、半裸でアトリエ内をウロチョロしているお爺ちゃん…可愛すぎるし。

2012年時点でボルタンスキー氏は亡くなっていないので、ウォルシュ氏の負けは確定。2012年以降は大先生の不労所得…羨ましい…私も欲しいよ不労所得、ってゲスな考えが頭を過る。こんな低俗は私に、展示を観る資格があるのかっていうのは棚の上。

そして、展示会の感想。
光と写真を多用した作品が多かったからか、教会にいるような気分でした、もしくはお化け屋敷。だからなのか、展示会中に強烈に感じたのが圧倒的な“不在”。

“不在”を見せつけられる事で、その人や物や事実の存在が、強烈に浮かび上がってくる。なんだか禅問答みたいですけど、うちの父親が生きてる時に「自然に作られたもので、対になっていないはこの世に存在しないんだ」みたいなことをよく言ってたんですが(だからオマエも、早く誰かと番いになれ!説教とのワンセットでしたが…とほほ)それをふとね、思い出しました。

不在を感じるのは、それが存在していたことの何よりもの証拠。

ちょうど祖母の一周忌とも被っていて、なんだかちょっとおセンチになってしまう展示会でもありました。